はじめに:SFC修行って、いくらかかるの?
「SFC修行って、結局いくらかかるの?」 これから挑戦しようと考えている方が、最初に気になるのはやはり費用だと思います。ネット上には「100万円以上かかる」という声もあれば、「工夫すれば30万円台で可能」という体験談もあり、情報がバラバラで不安になりますよね。
私自身も子連れでの修行を計画したとき、最も気になったのは「本当に家計に負担をかけずに達成できるのか」という点でした。そこで今回は、実際に私が総費用約33.5万円でSFC修行を達成した内訳をすべて公開します。さらに、費用を抑えるために工夫したポイントや、子連れならではの追加コストについても具体的に解説します。
ANAプラチナステイタス獲得条件(おさらい)
SFC修行のゴールは、ANAの 「プラチナステイタス」 を獲得することです。 この資格を得ると、スーパーフライヤーズカード(SFC)に申し込む権利が得られ、以降は半永久的に上級会員の特典を維持できます。
プラチナステイタスを獲得する条件は、以下のいずれかを満たすことです。
【参考:ステイタス獲得条件】
1. 飛行機利用のみで達成する方法
- 年間プレミアムポイント(PP)を50,000以上獲得
- そのうち ANAグループ運航便で25,000PP以上 が必要
2. 飛行機利用とライフソリューションサービスを併用して達成する方法
- ANAグループ運航便で30,000PP以上
- ANAカード・ANA Payで年間400万円以上決済
- ANAライフソリューションサービスを7つ以上利用
私が達成した方法とその理由
私は②の「飛行機+決済+ライフソリューション併用ルート」で達成しました。理由は以下の通りです。
理由1:飛行機に乗る回数を減らしたかった
小さな子どもがいる家庭では、修行のために一人が飛行機に乗ると、もう一人が子どもの面倒を見る必要があります。家族旅行としてまとめることもできますが、費用がかさみます。搭乗回数を減らせるこのルートは、我が家にとって最適でした。
理由2:ANAカードで年間400万円決済が見込めた
一人暮らしでは難しい金額ですが、4人家族なら現実的です。政府の家計調査によると、4人世帯の平均月収は約33万円ですので、年間換算で396万円となります。[1] 端的に言うと、この支払いをANA Amexに集約すれば達成可能です。
[1] 出典:総務省統計局「家計調査報告(2024年)」
我が家はお金の管理を見える化するため、出費のほとんどでクレジットカードを利用しています。通常の出費に加え、ICL手術などの大きな出費も予定していたため、400万円を無理なく達成できることが見込めました。
実際の決済内訳(ANA Amex利用分)
項目 | 金額(目安) |
---|---|
食費・日用品など生活費 | ¥2,200,000 |
医療費(ICL手術など) | ¥700,000 |
各種税金 | ¥400,000 |
家族旅行(修行以外) | ¥500,000 |
SFC修行費 | ¥335,000 |
合計 | ¥4,135,000 |
SFC修行でかかる主な費用の種類
SFC修行では、以下のような費用が発生します。まずは全体像を整理しておきましょう。
1. 航空券代
修行の中心となる費用。路線や時期によって大きく変動します。特に羽田–沖縄などの長距離路線は効率的にPPを稼げますが、その分コストもかかります。
2. ホテル代
前泊・後泊が必要になる場合や、長距離路線で宿泊を伴うケースではホテル代が発生します。単身ならビジネスホテルで済みますが、子連れの場合は家族向けの部屋を選ぶ必要があり、割高になりがちです。
3. クレジットカード年会費
ANA Amexなど、PP加算やマイル獲得に有利なカードを利用する場合は年会費がかかります。修行効率を高めるためには必要経費と考えるべき部分です。
4. 食費・交通費
空港での食事代、現地での移動費、空港駐車場代など。小さな出費ですが、積み重なると意外に大きな金額になります。
このように、SFC修行には「航空券代」を中心に複数の費用がかかります。次の章では、実際に私がかけた総費用(約35万円)の内訳を具体的に公開していきます。
実際にかかった総費用(内訳)
SFC修行というと「100万円以上かかるのでは?」と心配される方も多いですが、私の場合は 総費用約35万円以下 に収まりました。まずは全体像をご覧ください。
項目 | 金額(目安) | 内容・補足 |
---|---|---|
航空券代(修行分) | ¥210,000 | 羽田⇔那覇×4、羽田⇔宮古×2 (一部プレミアムクラス利用) PP単価:8.58円 |
航空券代(家族旅行分) | ¥90,000 | 羽田⇔北海道、鹿児島、沖縄 (一部プレミアムクラス利用) PP単価:12.68円 |
航空券代(スカイコイン利用分) | ▲¥20,000 | スカイコインで支払い分をマイナス計上 |
クレジットカード年会費 | ¥35,000 | ANA Amexゴールド |
食費・交通費 | ¥20,000 | 空港までの交通費、食事代など |
合計 | ¥335,000 | 実際にかかった総費用 |
SFC修行分の航空券はPP単価を抑えることを目的に購入している一方、家族旅行分の航空券はPP単価をそこまで考慮せずに行先重視で購入しています。費用を抑える余地はあるものの、家族が楽しめることを優先しました。
航空券代を抑える工夫
1. 閑散期を狙う
ゴールデンウィークや夏休みは避け、5月のGW明けや6月を中心に搭乗。繁忙期と閑散期では片道あたり1万円以上差が出ることもあります。
2. 路線選びでPP単価を下げる
羽田–沖縄(那覇)路線は距離が長く、1往復で約3,000PP前後を獲得できる定番ルート。効率的に積算できるため、修行の軸にしました。
3. セール運賃や株主優待を活用
ANAの「タイムセール運賃」を狙うと通常より大幅に安く購入可能。株主優待券を利用すれば、繁忙期でも割安に搭乗できます。
4. 予約タイミングを工夫
搭乗2〜3か月前に予約すると安い運賃が残っていることが多く、直前は高騰するため計画的な予約が重要です。
プレミアムポイント(PP)を効率よく稼ぐ工夫
1. 路線選びでPP単価を下げる
羽田–沖縄(那覇)路線は距離が長く、1往復で約3,000PP前後を獲得できる定番ルート。効率的に積算できるため、修行の軸にしました。
2. プレミアムクラスを利用する
プレミアムクラスを利用することで一度のフライトで大きくPPを取得できます。
私の実績は以下の通りです。
路線 | クラス | 運賃種別 | PP獲得数 |
---|---|---|---|
羽田 → 沖縄 | エコノミー | SUPER VALUE 75 | 1,476PP |
羽田 → 沖縄 | プレミアム | PREMIUM 28 | 2,860PP |
羽田 → 宮古 | エコノミー | SUPER VALUE 75 | 1,737PP |
羽田 → 宮古 | プレミアム | 当日アップグレード | 2,895PP |
これから修行する人への費用シミュレーション
単身で効率重視 → 30万円前後で達成可能
家族同伴で旅行兼用 → 時期や宿泊先にもよりますが上記に10〜20万円程度はかかる見込みです
まとめ
- SFC修行にかかった総費用は 約33.5万円 (家族旅行での宿泊費等は除く)
- 航空券代が費用の中心 → PP単価を意識して節約
- プレミアムクラス活用で搭乗回数を削減
- しっかり計画を立てることで無理なく達成でき、再現性もあります
👉 次に読むべき記事はこちら: 【完全ガイド】搭乗回数を最小限に抑えてSFC修行を達成する戦略